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igi:
反原発と推進派、二項対立が生んだ巨大リスク:日経ビジネスオンライン
反対派をA、推進派をBとする。反対派は原子力利用をなくすために今後も積極的に反原発運動をする(=A1)か、あるいはもはや反対運動をやめる(=A2)かという2つの選択肢を持っている。推進派も同じで今後も原子力利用を続け、施設を増設し、あるいは既存施設を維持し続ける(=B1)か、その政策を放棄する(=B2)かの選択肢を持っている。
反対派は国や電力会社に原発の即時停止を求め、反原発運動を続ける(A1、B2)。しかし推進派は日本の国力を維持する電力需要に対応できないとして原発の停止には応じない。彼らは原発がいかに安全かを様々な機会を通じて訴え続け、反原発運動が鎮まることを期待している(A2、B1)。こちらは反原発運動家には大事故を招く選択と映るので、とてもでないが承伏できない。こうして両者が互いに相手の主張を拒否する結果として選ばれるのが(A1、B1)である。反対運動は続き、一方で原子炉の新規建築、増設も続く。この結果、反対運動の妨害を受けて新規に原発用地を取得することはできなくなった推進派は、既存の敷地内に原発を密集させることになる。これが福島原発のリスク(=人災)をむしろ拡大させてしまった構図だ。